サードパスの思い

多忙な医療従事者をサポートし、よりよい医療を実現するために

近年、社会環境の変化に伴い、医療を取り巻く状況も大きく変わろうとしています。進む高齢化、生活習慣病や慢性疾患の増加、財政状況の悪化などの厳しい課題に対処するため、医療従事者は限られたリソースの中、最新の医療情報を学び、患者さんに最適な医療を提供することが求められています。

しかし実際には、日々の診療に追われる医療従事者にとって、自らの知識習得や他施設との連携などに割ける時間は限られています。そのため、医療従事者間でも情報格差が生まれたり、医療従事者同士の交流の機会が持てず、スムーズな病診連携体制がとれないといった問題が起こっています。これは、医療従事者のみならず、患者さんにとっても大きな「不利益」であるといえます。

そこでサードパスは、多忙な医療従事者に負担をかけず、必要な情報を学びながら、交流ができる「場」を創ることができないかと考えました。

分断されたコミュニケーションを繋ぎ、集合知を活用する

最近では、スマートフォンやタブレットPCといった情報デバイスが進化し、オンラインでのコミュニケーションはより効率的で便利になってきています。しかし私たちは、お互いを信頼し合えるような「人」と「人」との深い繋がりは、インターネット上のバーチャルなネットワークではなく、医局や職場の上下のある関係でもなく、実際に「顔が見える距離」での「フラットな」交流から生まれるものではないかと考えました。

そのためサードパスの支援活動は、一見泥臭く見えるかもしれませんが、まずは地域ごとの小規模・中規模な交流を促すところから活動を始めていきます。そして、そのような場で生まれた関係を、オンラインの交流ツールを使って補完し、共有された知識をウェブ上で公開していくような仕組みを作りたいと考えています。

ネットワークの力で医療の課題解決を目指す

こうして出来上がった医療従事者のネットワークは、様々な地域医療の課題解決にも役立ちます。行政や企業による枠組み作りでカバーしきれないような様々な課題にも、様々な知見が集まれば「第三の道(Third Path)」を見つけることができるかもしれません。持続可能な医療のために、コミュニティの力を最大限に活かしていくことが求められています。

私たちサードパスは、医療の”学び場”創りを通じて、医療の質の向上に貢献することを目指しています。

サードパスメンバー